amazarashi 歌詞考察・解釈

【amazarashi/とどめを刺して】歌詞の意味を解釈!【殺害したのは自分自身】

こんにちは‼ふんわりんぐのかつおです🐡

amazarashiの新曲『とどめを刺して』について歌詞を解釈していきます!

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楽曲について

今回の楽曲『とどめを刺して』は3月11日にリリースされる新アルバム【ボイコット】の収録曲です。

ラジオで先行公開されるなどしてファンの間では少し前から知られていた楽曲でもありますね。

1曲を通して不気味でダークな世界観を孕んでいるように感じる。

まるで何かに追われているような焦燥感はメロディーはもちろんのこと、歌詞に込められていた。

それなのに湧き出てくるのは"共感"

タイトルと歌詞について詳しく見ていきましょう。

歌詞

失望したって君が言うとき 君は失望の彼女みたいだ
夜明け前だ血の気の引いた空 死人みたいな一日がまた来る

君の瞳は拒絶していた 曖昧な受諾とさだめと
時聞がくれるはずだったもの その殆どを
おかしいのは自分以外嫌いなくせに笑ってるパラノイア
悲しいふうには泣かない 悲しいなんて認めない

ねえ、二度と泣かないように
君を脅す君にとどめを刺して
僕と逃げよう 地の果てまで
追手は暗闇 明日なき航路

誰にだって辛いことはある そういうのは自分にだけ言って
君の辛さを平凡にしたがる 人の無自覚が誰かの辛さになる

青い国道をひた走って 逃げ切れるような気がした
何かに追われてるような気分に追われてた
鼓動が速い分だけ 人より速く進めると言い聞かせ
苦しい顔で走らない 苦しいなんて認めない

ねえ、二度と泣かないように
君を見縊る君にとどめを刺して
僕と逃げよう潔白では
いられなかった人生呪いながら

立ち寄ったダイナーで 君と僕の顔写真
指名手配のニュース 自分の気持ちを殺害したと
される男女二人が 計画的逃亡
服装を変えながら 知人のもとを転々と

ねえ、カラジオのボリュームを上げて
ねえ、もっと上げて
最高な気分なんだ 笑いが止まらない
どこまでも行けそうだ どこまでも行けそうだ

ねえ、二度と泣かないように
君を虐める君にとどめを刺して
僕と逃げよう命尽きるまで
この世に恩義も義理もないさ

急カーブ、猛スピード そりやそうだ
この結末は もちろん想像した
曲がり切れぬ道を曲がろうとしたんだ
せめて最後は笑っているため

作詞:秋田ひろむ

 

歌詞考察

タイトル

当楽曲のタイトル『とどめを刺して』

誰しも一度は耳にしたことがある言葉ですが『とどめを刺して』とは

  •  殺したあと生き返らないように完全に息の根を止める。
  •  再び立ち上がれないように決定的な一撃を加える。
  •  物事の急所を押さえて、あとで問題が生じないようにする。

などといった意味を持っています。

曲中、主にサビの歌詞で述べられているように

ねえ、二度と泣かないように
君を脅す君にとどめを刺して
自己否定をして止まない"自分自身"にとどめを刺したい
そんな心情が現されているように感じました。

1番

失望したって君が言うとき 君は失望の彼女みたいだ
夜明け前だ血の気の引いた空 死人みたいな一日がまた来る

冒頭からの歌詞のセンスに脱帽。

彼女という表現からはずっと寄り添っている仲睦まじい様子を想像するのが一般的です。

それを"失望の彼女"と表現することで、君に失望がいつも取り巻いている・失望と隣り合わせであることが皮肉ぶって表現されています。

後に「死人みたいな一日がまた来る」という歌詞が書かれていますが、やってくる明日も失望に覆われて生気を失っている。

さらに「また来る」と書かれているので一度や二度の話ではなく、日常的であることも想像できます。

曲の開始から一気にどん底に突き落される。個人的にはamazarashiの楽曲の魅力だと感じています。

さてここからどのような展開になるのでしょうか。

 

君の瞳は拒絶していた 曖昧な受諾とさだめと
時聞がくれるはずだったもの その殆どを
おかしいのは自分以外嫌いなくせに笑ってるパラノイア
悲しいふうには泣かない 悲しいなんて認めない

歌詞を読み解いていく前に幾つか確認しておきましょう。

まずは"パラノイア"ですが、

  • 内因性の精神病の一型。偏執病。妄想症。
  • 行動・思考などの秩序が保たれている。
  • 他人が常に自分を批判しているという妄想を抱く

そして"君が拒絶しているもの"ですが、

  • 曖昧な受諾
  • さだめ
  • 時間がくれるはずだったもの

歌詞の最後では
「悲しいふうには泣かない、悲しいなんて認めない」とあることから、ひたすらに取り繕おうとしている様子が浮かび上がってきます。

それでも邪魔をしてくるパラノイアによる妄想と何物も受け入れない頑なの拒絶。それらに対する認識は"おかしい・間違っている"という理性的な判断は働いている。

なんとか前を向いて生きようとする自分

VS

塞ぎ込んで自己否定を繰り返す内面的な自分

の構図が徐々に浮かび上がってきます。

僕自身も当てはまりますが、日本人は割と心の中で

この構図を持っている人は多そう。

 

ねえ、二度と泣かないように
君を脅す君にとどめを刺して
僕と逃げよう 地の果てまで
追手は暗闇 明日なき航路

『とどめを刺して』のサビ1にあたる歌詞。

"二度と"という表現がなされているのは、今までに何度か内面の自分にとどめを刺そうとしたことがあった。

しかし曖昧に終わってしまったことを表しているのではないか。

そんな歌詞の一つ一つがこの歌詞から感じられる"覚悟"や"不可逆性"をさらに増幅させている。

何処へ逃げようと行く先は"明日なき航路"で明確性はゼロ。

昨日に過去に振り返ってしまえばもう飲み込まれて戻ってくることはできない。

そんな絶対絶命の状況。

「僕と逃げよう」この歌詞にある""を誰と置くのか

  • 秋田ひろむ
  • 同じ状況に置かれているパラノイア
  • 救い出してくれそうなほど眩しい人

そうすることでまた曲全体の雰囲気もメッセージ性も変化して面白いなと。

本記事では「同じ状況に置かれているパラノイア」を想定していきます。

2番

誰にだって辛いことはある そういうのは自分にだけ言って
君の辛さを平凡にしたがる 人の無自覚が誰かの辛さになる

心にグサッっと刺さる歌詞に、共感を覚えた人も多いのではないか。

自分の辛さを世間のものさしで測って「辛くない」に置き換えてしまう。

離れない自己否定も溢れ出る涙もこの歌詞の延長戦上に起きたこと。

 

青い国道をひた走って 逃げ切れるような気がした
何かに追われてるような気分に追われてた
鼓動が速い分だけ 人より速く進めると言い聞かせ
苦しい顔で走らない 苦しいなんて認めない

冒頭から続いているこの楽曲を取り巻いている緊迫感焦燥感の答えがこの歌詞。

追われていたのは『何かに追われているような気分』。

それは妄想や内側の自分と対話を続けることで生じた【思い込み】に等しいモノ。

それでも逃げ切られないといけない。自己否定も涙も苦しさも二度と要らない。

ここでも

  • 鼓動が速い分だけ速く進めると言い聞かす
  • 苦しいなんて認めない

と一番同様に内側の弱い自分を押し殺そうとしている様子が伝わってくる。

 

ねえ、二度と泣かないように
君を見縊る君にとどめを刺して
僕と逃げよう潔白では
いられなかった人生呪いながら

潔白ではいられなかった人生を呪いながら"逃げる"。

この主人公の心情を察するにはこらえ切れなくなる前に逃げてしまいたいといったところ。

それなのに呪いながら逃げると書かれているのはすぐには切り捨てきれない大切な日々だったことも読み取れます。

サビで何度も「ねぇ、逃げよう?」と呼び掛けてくることで、聴いている側も押さえつけている、我慢し続けている感情が一気に溢れ出そうになる。

amazarashiの曲で泣いている時が一番スッキリするのは僕だけでしょうか...(笑)

 

3番

立ち寄ったダイナーで 君と僕の顔写真
指名手配のニュース 自分の気持ちを殺害したと
される男女二人が 計画的逃亡
服装を変えながら 知人のもとを転々と

ねえ、カラジオのボリュームを上げて
ねえ、もっと上げて
最高な気分なんだ 笑いが止まらない
どこまでも行けそうだ どこまでも行けそうだ

聴きなじみの無い"ダイナー"は

  • 北アメリカに特有のプレハブ式レストラン

を意味しています。

ここからの歌詞は内面の自分にとどめを刺すまでの様子を実際の逃亡に比喩してストーリー上に描かれています。

曲中に登場した君と僕の二人は車を使って逃亡をしている模様。

殺害したのは他の誰でもない自分自身。

既にこの時点で二人は内面の自分を無くしているのではないかと考えます。

それについても次の歌詞で詳しく述べていきます。

さらに、段々とサウンドも不気味さを増していく点もこの先の展開を暗示している。

 

ラストサビ

ねえ、二度と泣かないように
君を虐める君にとどめを刺して
僕と逃げよう命尽きるまで
この世に恩義も義理もないさ

一番のサビでは『僕と逃げよう地の果てまで』

ラストサビでは『僕と逃げよう命尽きるまで』に変化しています。

ここでより二人の行く先の不明さ、どうしようもなくなっている様子が浮かび上がってきます。

この世の中には恩義も義理も無かったと自分に言い聞かせている。そんな言い聞かせている瞬間の脳内には貰った恩義や義理を通してきた自分が過ぎっていたのかなと考えてしまいます。

どんどん暗い展開になっていきますね…。

急カーブ、猛スピード そりやそうだ
この結末は もちろん想像した
曲がり切れぬ道を曲がろうとしたんだ
せめて最後は笑っているため

この曲は最後にこの歌詞で余韻や不明瞭さを持たせて終わります。

amazarashiの中では『自虐家のアリー』に似ているなぁと。

急カーブを猛スピードで飛び込んだ。現実世界で考えれば=死と考えられる。

曲がり切れぬ道というのは描きたかった理想像の自分。なんとか前を向いて生きようとしていた自分。

何度も曲がり切ろうとした。曲がり切れないことは心の奥では分かっていた。

でも変わりたかった。その先の景色を見てみたかった。

最後に笑っていたかったから。ただそれだけだった。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

amazarashiの新曲『とどめを刺して』について歌詞を考察していきました‼

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素晴らしい楽曲をありがとうございました。

また次の記事で

 

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