和訳付き【インナーサークル/神様、僕は気づいてしまった】歌詞の意味を解釈!【承認欲求と欠落感】

歌詞考察・解釈

神様、僕は気づいてしまった
【インナーサークル】
について歌詞の意味を解釈していきます。

楽曲について

2020年6月24日にデジタルリリースされた【インナーサークル

翌日25日に発売される実写ムービーゲーム
Death Come True (デスカムトゥルー)』の主題歌となっています。

歌詞解釈

タイトルについて

タイトルになっている【インナーサークル】についてみていきます。

大まかには2つの意味に分類されます。
・大多数の集団の内の少数精鋭(特に力や影響力を持っている人)
・内部の人々(共通目的を持っている人)

そして注目すべきは【ブラックメタル・インナーサークル】という言葉。

これは「最も邪悪であること」を競って、
数々の事件を起こした90年代ノルウェーでの出来事を指します。

楽曲を紐解いていくと、
【ブラックメタル・インナーサークル】に近い内容。

その裏腹にある心情が痛ましくもどこか共感出来てしまうのです…。

以下から歌詞を解釈していきます!

1番

We ain’t no fiction
Just want attention
Without intention, actin’the hater

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

私たちはフィクション(非現実)ではない
ただ注意が欲しい
意図せずに、嫌いを演じる

ここで述べられていることは
承認欲求がエスカレートした果てだと解釈します。

自分たちが生きていることは紛れもなく現実である。
そんな中で周りからの羨望注目を欲しているのです。

私たちが実際に生活していると分かるように
周囲からの注目を集めるには、人と違った行いをする必要があります。

そして次の歌詞では、その為になら「」を演じるといっています。
これが何を指しているのか。

次の歌詞で徐々に明らかになっていきます。

筆者
筆者

もう既に楽曲の空気感はどす黒い…

 

A star attraction
In need of reaction
We answer a question with a shotgun

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

星の魅力
それには反応が必要
私たちはショットガンを持って質問に答えます

和訳の歌詞だけを見るとイマイチ状況が掴めません
少し意訳を含みながらその輪郭を描いていきます。

星の魅力と表現しているほどに注目されたい。
その魅力を自負するためには、周りの反応が必要です。

ショットガンを持って反応を伺う。
紛れもなくその先にあるのは「殺人」「虐殺」と捉えられます。

人の命を奪う行為=注目を集められる行為と解釈しているのです。
そうしてまで欲しかった「承認欲求
どこか主人公の過去の黒いパーソナリティが垣間見えてくるような気がします。

サイコパスではなく、全て自分の考えの内だと解釈出来ます。
まさに先程の【ブラック・インナーサークル】にも通ずる歌詞。

筆者
筆者

私たちの生活にも置き換えられますよね…。
必要以上に目立ちたがるSNSでの行動など…。

Fallin’
Moment of silence

Sometimes to live
Gotta be immoral

It’s simply a matter of time

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

堕ちていく
静寂の瞬間へ
時々私は不道徳なことをする
それは時間の問題だ

もう後には引けない、人ならざる姿へと変貌していく主人公。

ここでは自分が闇へ堕ちていくことすらも把握していると読み取れます。
これらの人から注目を集める行為も時間が限られているといっています。

We just wanna party again

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

またパーティーを始めたい

サビで何度も繰り返されるこの一文。

先程までの承認欲求を満たす行為を比喩しています。
「また」という部分からも、
主人公には表と裏が存在していると解釈できます。

ここまでは英歌詞で漠然とした情景が描かれていますが
2番からは日本語が入り、更に物語が見えてきそうです。

以下で詳しく見ていきます。

 

2番

 

理想郷や寓言のピクチャー
狼藉を逆賭したフィクサー
断罪していく制裁のジェスチャー
We all know , no time for losers

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

難解な単語と韻が踏まれたメロディー。

狼藉とは乱暴なふるまいという意味
逆賭とは面倒な出来事を取り持つ人を指します。

ここで羅列されていることをまとめると以下のようになります。

望んだ未来が訪れる訳もなく
ただただ先に見えるのは全てが壊された廃った世界
そこに慈悲も無く降り注ぐ正義の雨

その結末を知っていてかつ
私たち負け犬には時間が無いといっています。

先程の1番の歌詞にもあったように
時間が無い」という想いが共通しています。

筆者
筆者

常にどこか「焦燥感」を感じます…。

不敵な笑み 狡猾なセカイ系
クライマックスは倒錯したDNA

いつだって後悔は無い

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

ここでも難解な歌詞が出てきます。
まずは単語を押さえておきましょう。

セカイ系とは自分対世界の構図を指します。
倒錯とは感情・本能の異常により、社会・道徳に背いた行為をすること

段々と先程からの解釈と照らし合わせてきました。

どうしようもなくなった先に見えたもう一人の自分の姿。
それは「悪」に染まり切った人の姿をした化け物といえます。

この誰も見てはくれない世界で、振り切ったように変貌した主人公。
そこに一片たりとも後悔はないといっています。

 

No place to stay
No face, no case
No way we stay
No shame in my game

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

どこにも居場所はない
自分の顔も失って、何かをする機会も失った
ここに居続ける方法もない
そしてこの人生に恥などもない

「悪」を演じ続けた結果、
世界の中に自分の居場所すら失った

もう誰も助けてはくれないし
これから後には引けないといっています。

それでも決して恥じる人生ではなかった。
ここまで絶望的な状況でも中にある意志は強い。

 

You cannot save me
You cannot stop me
You cannot stop me
Nothing needs to be glorified
Don’t blame me
You cannot stop me
You cannot stop me

FEEL MY PAIN

[インナーサークル]/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと

誰も僕を救えない
誰も僕を止められない
賞賛の類は必要ない
僕を責めないでくれ

そしてこの痛みを感じてみろ

片手に凶器を持って攻めかかる様子が感じ取れます。
もう誰の声も届かなくなってしまった主人公。

欲しかった承認欲求の成れの果て
ただ自分の痛みを押し付ける負の怪物

注目すべきは「Don’t blame me」
微かな自我が残っている部分もまた痛ましく切ない。

最後の「FEEL MY PAIN」は大文字表記。
実際に歌い上げるどこのだれかさんも感情を強く込めています。

どこまでも報われない欠落感を抱いた主人公。
深淵へと落ちていく様子はどこか哀愁があり、共感出来てしまう。

それは私たちも現実世界で満たされていないという気持ちが
心のどこかにあるからなのでしょう。

いつか自分もこうなってしまう時がくるかもしれません。

筆者
筆者

主人公を動かせていたのは「欠落感」

終わりに

いかがでしたでしょうか。

神様、僕は気づいてしまった
【インナーサークル】について歌詞を解釈していきました。

硬質なロックサウンドと堕ちていく心情を謳い上げた歌詞。
久しぶりの新曲でしたが、期待を裏切らない楽曲。

以上!ありがとうございました!

前作【名前のない青】の歌詞解釈はこちらから!

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