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【Neru/potatoになっていく】歌詞の意味を解釈!【Becoming Potatoes】

2020年3月30日にYouTubeとニコニコ動画で公開された楽曲

potatoになっていく」について歌詞の意味について
筆者なりに解釈していきたいと思います。

potatoになっていく Neru 歌詞【歌詞リリ】Lyrical Nonsense

楽曲について

potatoになっていく」は2020年3月30日に
YouTubeとニコニコ動画にて公開されました。

Neruの個人チャンネルから投稿されるのは2018年3月21日に公開された楽曲「SNOBBISM」が最後であったため、約2年ぶりの投稿となっています。

歌詞

もう救えない スクラブばかりのブルペンじゃ
ちゃちな青春も お涙も それすらないもんな
相当に笑えない コメディのワンシーンもままならない
冷めたチャウダーを ただ混ぜ合わした さもそんな人生さ

掛け違えたボタンの身なりを いつのいつまで見ぬ振りしようか
そうかい 抗弁のしようもないな

たまたま火事場に逃げ込んで 善かれと油を放り込んで
生活も 計画も 全部がpotatoになっていく
ぐつぐつ明日が泡吹いて 白目のままに茹で上がって
将来像 成功法 全部がpotatoになっていく

このままみんなで浸り散らかして どろどろに未来を溶かして
そんな暮らしのままでKUSHA KUSHAになっていこうぜ

もう時間がない 我等に見下す権利などない
有象無象が発した ブーイングも 今なら勲章さ
相当に笑えない 誰だってそう言わざるを得ない
バカの一つ覚えのように 空回って ただバターになっている

始めはこんなつもりじゃなかった 誰か信じてくれやしないか
一切、反証の余地はないが

あたかも何も知らぬ顔で ここぞと薪を投げ込んで
生活も 計画も 全部がpotatoになっていく
こんがり明日が煮え切って 姿見えぬほど燃え上がって
将来像 成功法 全部がpotatoになっていく

このままみんなで浸り散らかして どろどろに未来を溶かして
そんなボウルの中で憂さ晴らしだとかしようぜ
そんな暮らしのままでKUSHA KUSHAになっていこうぜ

引用:YouTube公式MVの概要欄より

歌詞を解釈

歌詞を解釈するにあたって、押さえておきたいポイントがあります。

タイトルにもなっていて、歌詞中でも何度も登場する「potato
歌詞の繋がりから、ジャガイモを指していることは分かると思います。

しかしながらその意味の裏で、どこか悲観や諦念の心情を感じますよね。
これは恐らく「small potatoes」=取るに足らない奴という意味も含まれているのではないかと思います。

最近のNeruの「諦めたけれど立ち止まらず進む」といった作風は
「い~やい~やい~や」「くたばろうぜ」などからも感じ取れると思います。

1番

もう救えない スクラブばかりのブルペンじゃ
ちゃちな青春も お涙も それすらないもんな
相当に笑えない コメディのワンシーンもままならない
冷めたチャウダーを ただ混ぜ合わした さもそんな人生さ

スクラブとは「ゴシゴシと擦る」「~を中止にする」
ブルペンとは「豚箱」といった意味があります。

ここでは自分の人生をユニークな言葉遣いで悲観視しています。

出だしから「もう救えない」と投げやりになっていますが、ここからは以前に何度か自分の人生を変えようとしていたことが考えられます。

冷めたチャウダーは不味く誰にも好んで飲まれる事無く捨てられていく。
まさに自分の人生が、最悪で誰にも相手にされず死んでいく人生であると言っているのです。

「ちゃち」「青春」「お涙」などはNeruの御用達フレーズ達であり、
ファンならば歌詞を見ただけでノスタルジックな気持ちになったのでは?

 

掛け違えたボタンの身なりを いつのいつまで見ぬ振りしようか
そうかい 抗弁のしようもないな

ボタンを掛け違えたままの身なりはだらしないし汚らしいですよね。

ここでもそんな身なりと形容できるほどに落ちこぼれた人生を表しています。

「いつのいつまで見ぬふりしようか」という歌詞からは「どうにかしないと気付いているけれどどうせ変わらないんだよ」といった哀愁や訴えを感じます。

筆者は5~6年ほどNeruを追いかけていますが、「そうかい」という単語が出る度にNeruだなぁと思ってしまいます。(笑)

横入りウサギ

こんなに聴いていると歌詞の書き方や使う単語に敏感になっちゃうね。

たまたま火事場に逃げ込んで 善かれと油を放り込んで
生活も 計画も 全部がpotatoになっていく
ぐつぐつ明日が泡吹いて 白目のままに茹で上がって
将来像 成功法 全部がpotatoになっていく

potatoになっていく」=無になる・失敗といったニュアンスでしょう。

「善かれと油を放り込んで」からは真面目に良いと思って行動しても失敗してしまうやり場の無い怒りや悲しみが描かれていると感じました。

生活・計画・将来像・成功法までもが0になっていく。

落ち込んで悲しんで考え込んだ上で「potatoになっていく」と形容する。
それは吹っ切れた、どうでもよくなったと捉えても良いかもしれませんね。

横入りウサギ

最近の作風を見ていると、Neruの心情や考え方も変容したのかなと思うのよね。

昔の「小生劇場」や「かなしみの波におぼれる」の
棘のあるネガティブ歌詞がお気に入りだったよ。

このままみんなで浸り散らかして どろどろに未来を溶かして
そんな暮らしのままでKUSHA KUSHAになっていこうぜ

語尾の「~していこうぜ」や冒頭の「みんな」からは、聴き手をも共感させて台風のように同じ心情の人を巻き込んでいくというニュアンスが感じ取れて心地良いですね。

重く考え込むな、0になっても未来が真っ暗でもそのままでボロボロになりながらでも生きていれば勝ちなんだよ。というNeruのメッセージも感じ取れます。

2番

もう時間がない 我等に見下す権利などない
有象無象が発した ブーイングも 今なら勲章さ
相当に笑えない 誰だってそう言わざるを得ない
バカの一つ覚えのように 空回って ただバターになっている

バターの作り方はご存知でしょうか?生クリームを何度も振り続けることでバターが出来上がります。

ここでの「バターになっている」というのはそんな容器の中で何度も振られ続けているような何もできない・無力さを表しているのではないでしょうか。

見下す権利が無いというのは自分たちが
最底辺にまで落ち切ってしまったという事。

変わろうとしていた時間はもうそこまでタイムリミットが来ているのです。

始めはこんなつもりじゃなかった 誰か信じてくれやしないか
一切、反証の余地はないが

反証の余地が無いと言い切っていることから、「こんなつもりじゃなかった」「変わりたい」と思っていたのは心の中だけで行動までは動けていないことが分かります。

この歌詞はかなり共感できる歌詞だと思いますね。
「辛い、変わりたい」と嘆くのは一人前で、自分で動こうとはしない。

横入りウサギ

自分のことを言われているようで心が痛くなるよ…。

あたかも何も知らぬ顔で ここぞと薪を投げ込んで
生活も 計画も 全部がpotatoになっていく
こんがり明日が煮え切って 姿見えぬほど燃え上がって
将来像 成功法 全部がpotatoになっていく

このままみんなで浸り散らかして どろどろに未来を溶かして
そんなボウルの中で憂さ晴らしだとかしようぜ
そんな暮らしのままでKUSHA KUSHAになっていこうぜ

「知らぬ顔で薪を投げる」=生活や計画を自分からダメにしていく。

ぐちゃぐちゃになった人生というボウルの中で辛いことを忘れたり気晴らしをしたりしながら生きていく。

そんな何も無くなったがらんどうな人生こそが「potato」なのです。

ただし決して悪いことではなく、生きているだけでイイんだと思わされる一曲

ユニークな単語で構成された楽曲の中に潜む「生」へのメッセージが熱い。

まとめ

Neru「potatoになっていく」の歌詞について解釈しました。

MVも抜け感があって歌詞もユニークな言い回しがあり、ただ乗れる楽曲かと思えば、歌詞に込められた想いはNeruの心情を投影していました。

万人受けする聴き心地の良いメロディーは流石ですよね。

次作は4月に公開されるみたいなので期待です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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