【夜に溺れる/ミテイノハナシ】歌詞の意味を解釈!【溢れる感情】

歌詞考察・解釈

【ミテイノハナシ/夜に溺れる】
について楽曲の歌詞を解釈していきます。

楽曲について

ミテイノハナシ 『夜に溺れる』をYouTubeで聴く

2020年1月19日に公開された楽曲
夜に溺れる
17歳のAruさんが
作詞作曲・映像まで制作されています。

暖かい夜風に揺られながら
一人街頭の下を歩く。
まさに夜に飛ばされたような
独特の雰囲気を持っています。

一つ一つの音がヘッドライトのよう。
この曲を聴きながら夜を歩きたい。

筆者
筆者

17歳とは思えない
スケールと能力に脱帽…。

これからどんどん
人気が出ていくでしょう。

 

タイトル【夜に溺れる】について

溺れる」には二通りの意味合いがあります。
1.水の中で死にそうになってしまう状況
2.何かに夢中になって心を奪われること

そしてAruさんは以下のようにコメントを残しています。

このまま溺れて消えてしまいたい時ありますよね

ここから考察していくと
夜に消えて無くなってしまいたいという想い。

しかしながら
楽曲に込められた感情は
それだけではないようです。

詳しく歌詞を読み解いていきましょう。

歌詞解釈

さてここからは実際に歌詞を見ながら
そこに込められたメッセージを紐解いていきます。

1番

あなたとの時間は巻き戻らない

二人で歩いた道 戻った時計の針
少し寂しくなった 一人で歩く夜街

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

出始めから主人公のネガティブな感情
謳われている点に注目。

二人と一人の対比構造。
二人の表現には「歩いた」という過去
一人の表現には「歩く」という現在

此処から主人公が悲しんでいるワケが
人間関係であると推測できます。

あなたと並んで歩いたあの日から
時間が戻ったかのような
無力感に襲われているのです。

 

夜を心で感じられる歌詞

忙しない人の波 二度と戻らない時
染みていく後悔と 静かな月明かり

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

夜特有の「ゆっくりとした時の流れ
を感じられるポイントです。

①染みていく後悔
水が布に少しずつ染み渡るように
あなたとの別れの後悔がゆっくりと痛む。

②静かな月明かり
そんな主人公を月明かりが静かに照らす。
静寂の中で様々な雑念が頭を飽和させる。

そして奥ゆかしい
もう一つの歌詞があります。
それは「忙しない人の波」という表現。

本来であれば自分もその雑踏の一つ。
しかしながらそれを客観的に描くことで、
自分の居場所が無くなっていることを
表現しているのです。

 

見えている世界が一変

ねぇ 正解なんてありゃしないの
あぁ 腐った世界に
もうどうでもいいや
15度ずれた世界で

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

何か訴えかける時は言葉の前に
「ねぇ」「もう」「はぁ」「ああ」
これらが意図せずに口から出てしまいます。

そして注目せずにはいられない歌詞
15度ずれた世界で

此処は筆者の個人的な解釈ですが、
15度を経度と捉えて
1時間のズレだと考えます。

あなたとの1時間のズレがある世界。
二人が別れたのは1時間前のこと
だったのではないでしょうか。

だからこそ一時の感情に踊らされて
「腐った世界」とすら表現してしまうのです。

そして誰かに語りかけるような口調。
まさに自分を説得させようとしている
主人公の姿が映ります。

 

幾つもの夜に溺れていく

このまま
踊ろう 二人で 夜が明けるまで
正論が 異常論に 飲み込まれてしまう前に
溜め息をついて あぁ、夜に溺れて
また一人になって 灰色になって これで何回目

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

主人公のいたたまれない想いは
更に深くなっていきます。

二人にとっての正解
周りの環境・人々によって不正解にされる。

当事者にしか分からない正解が
誰かの間違った正義によって淘汰されるのです。

此処から二人の別れは
周囲の環境などの外部因子
によるものだと考えられます。

そして一人になった主人公。
溺れていたのはあなたとの夜。
そしてこれから一人の夜に溺れていくのです。

 

2番

世界は白と黒のモノクロに

ラジオから聞こえる
モノクロの音声や
テレビから流れる
無頓着なニュース

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

モノクロとは白と黒だけの世界のこと。
此処では自分の中に入ってくるもの全てが
意味を持たなくなっていることを表しています。

ただ画面を抜け殻のように見つめている。
そんな主人公の姿が目に見えてきます。

これも全てあなたとの別れによる副作用。

 

叶わなかった想い

靴紐を結んで
夜の街に繰り出して
みんなとは違う方向に
進めていたかった

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

靴紐を結ぶ作業は外に繰り出す時に行います。
此処では主人公は今にも明るい夜街に出かけようとしている。

こちら側に迫る雑踏と真逆の方向へ
まさに自分の道を信じて貫いている姿。

しかしながらそれは最後の歌詞で消え去ります。
進めていたかった

「○○したかった」とは叶わなかった理想。
主人公は自分なりの道を歩むことが出来なかったのです。

 

対照的な二人

ねぇ このまま沈んで行って
底が訪れるまで
対照的に 真っ当な
貴方を追いかけて

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

沈みに沈んだ先の奥深く。
そこは二度と戻ることの出来ないような果て。

眩しいくらいの真っ当だったあなたとの比較
もう主人公は下のベクトルしか持ち合わせていないのです。

この後に流れる間奏。
ピアノの一音一音と共に
夜の底へ沈んでいく
主人公の様子がイメージ出来ます。

またここでもゆっくりとした時の流れ
更に心を締め付ける要因となっています。

 

壊さないで

あぁ 価値を等価して
エゴを押し付けるんだ
耐えらんないよ ねぇ また繰り返すの?
堰を切ってしまえば
容易いことだとは 分かってるんだ
触れないでよ 壊さないでよ

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

此処ではまさ
主人公のリアルな心情が吐露されています。

全ては最後の行
触れないでよ 壊さないでよ」に詰まっています。

他人のものさしで測られた価値観を押し付けられる。
それはこの上なく不快で耐えられないのです。

そして「堰を切る」とは
想いをどっと溢れさせることです。

二人だけの空間を世界を邪魔されたくなかった。
それなのに現実はそうはさせてくれなかったのです。

だから二人の関係は
千切られるように無くなって消えてしまった。

そして全ての想いが映し出された
ラストサビへと向かっていきます。

筆者
筆者

この時点で泣きそうになります…

本当に魅力的です。

一人の夜に溺れる

踊ろう 二人で 夜が明けるまで
正解を 不正解に 変えられてしまう前に
ただ息を吐いて 窮屈に過ごすより
貴方と過ごした一瞬が 良かったのにな
踊ろう 一人で 明かない夜を
精一杯踠いたって 報われはしないと分かっていたんだ
ねぇそうだろ 私なりには頑張れていたんだろう
もういいかな 繰り返して 夜に溺れた

『夜に溺れる』/作詞:Aru 作曲:Aru

ラストサビは日記のように自分の感情が投影されています。

言いたいことはただ一つ
あなたと過ごした一瞬に戻りたい

そんな想いとは裏腹に募った自己嫌悪世界に対する不満
全てを後悔しながら一人悲しみに溺れてゆくのです。

あなたとの時間が不正解に変わってしまった今
もう頑張ろうと思えるものはこの夜には存在しないのです。

「ねぇそうだろ」
ここで初めて主人公の強い口調が描かれています。
それほどにこのやり場のない感情が高まっている。

最後の最後まで誰も傍についてはくれなかった。
あなたとの関係も終わらされてしまった。
それでも自分は頑張れていたと肯定しています。

張り詰めた糸が切れるように
主人公は一人深い夜へ沈んでいくのです。

 

終わりに

主人公の繊細な感情
抗うことのできない周囲の影響

少しずつ底に沈んでいく主人公の姿と
楽曲が生み出す夜の雰囲気の絶妙なバランス

Aruさんの独特なメロディーに
更に聴き手は感情を駆り立てられます。

最近の楽曲は「」が流行りなのでしょうか。
どの楽曲も素晴らしい雰囲気に包まれています。

筆者
筆者

最後までご覧いただきありがとうございました。

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